『Son of a BIT』

Son of a BIT六本木クロッシング2007見てきて、写真集買った。
 展示されてた部屋の写真は棚のCDのタイトルまで読めて、それがサンプリングみたいによそから意味を持ってきて情報が増えるのが面白かった。キーボードに灰皿がめり込んでるのも時間が増えてる。それにしてもこの部屋凄い。マックに炊飯器乗ってるし。
 写真集は、変な物体だなと思った。自分の感想より先に、予備知識なしでこの写真集見た人はどう思うのか気になった。貧乏な情景が多くて、そういう写真は社会派だったりするもんだが、そういうわけじゃないし、不吉なものも写ってるが、直接生と死のなんちゃらでもないし、「何系」かもわからない。とにかく、みっちりしてて、くすんでる。
 普段ウェブ見てる者としては、本になると平たいなと思った。ウェブやDVDで見るより枚数が少ないし、展示されてた巨大な写真も、印刷されるとディティールがわからない。それはそれとして写真集という形態に存在感があって、ぱらぱら高速でめくってみると「何だこの本?」って感じ。変だ。かっこいい。
 
 もともと写真が全然わかんなかった。仕事に使える、使えないとかは一応判断できるけど、写真家の写真はさっぱりわからない。自分で撮るようになれば、自分の側に引き寄せれば、ちょっとはわかるんじゃないかと思ったのが、カメラに興味持ったきっかけのひとつで。
 それでちょっとはわかるようになったつもりでいたんだけど、内原さんの写真見てるうちに、またどんどんわかんなくなってきた。わかんないとこ行かないとどうにもならないんで、俺はもうちょっと、あがかないと。

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