・ジューサ『Breathe』
キューバの人なんだけど、感触は普段聴いてるブラジルものに近い。実際、今回はレニーニも参加してる。
ファーストはシンプルなバックに歌ひとつで勝負、みたいな、キリキリとストイックな感じが良かったのに、今度のは何かと中途半端なような。まだ1回しか聴いてないんでアレだけども。世間的には今回のアルバムが話題っぽいけど、俺的にはファーストがお勧めっす。
・マックス・ジ・カストロ『Max De Catro』
ブラジル。試聴して購入。どういう人か知らん。検索してみるとトラマレーベルの代表的存在で、クラブ寄りの人だとか。このアルバムは別にクラブっぽくないが、ダブみたいの入ってたり、音の組み立て方が微妙に不思議。
・細野晴臣『Philharmony』
紙ジャケ再発。霊がいっぱい。
・坂本龍一『B-2 Unit』
『thatness and thereness』、なんかしらんが泣ける。
あとベックとミシェル・ンデゲオチェロを迷って見送り。
アート・リンゼイ『Salt』の国内盤が出てた。コーネリアスとの新曲が入ってる。「コーネリアス好きじゃないし、いいや」と思ってのに、この曲が可愛くて良かった。悔しい。iTuneミュージックストアやってれば、これだけ買えるのに。
スクポリがファースト以前に発表したシングルがCD化されましたよ! とエクスクラメーションマーク付けたところで喜ぶのは俺だけか? まだちょろっとしか聴いてないけどいかにもインディーズという感じでつかみ所がないです。ファースト以上にがちゃがちゃしてます。
セカンドの『Cupid & Psyche '85』は好きで好きで好きでしたね。当時は「薄めたヒップホップ」とか悪口もあったけど、本物のR&Bとは別もんで。本人もフェイクって言ってたしね。ギターもドラムも花火みたいに現れては拡散して消え、余韻が重なり合うような、キラキラ疾走する感じが気持ちよかった。けど今若い人が初めて聴いたらどう思うんすかね。「凄い」とは思わなそうな。サードの『Provision』の方がすんなり聴けそう。案外今聴いて一番いいのはファーストなのかも。へんてこだし。
スクポリはグリーン・ガートサイドのユニットなんだけど、ファーストからセカンドへの変化はデビッド・ギャムソンの力が大きそう。スクポリがサード発売後10年ほど沈黙してる間にデビッドはミシェル・ンデゲオチェロのプロデュースやってて、その関係なのか'99年の4枚目、『Anomie & Bonhomie』にミシェルが参加してんのが嬉しかった。グリーン+ミシェルの組み合わせは良い。
グリーンはアートワークも自分でやってる。独特でオモロい。
・Mocca『Friends』
王道ポップ。インドネシアだけどローカル色は皆無。歌も英語で、まるっきり欧米の音。あんまり聴かないジャンルだけど、声が可愛くて。
・Alvarezabala Duo『Halo De Luz』
アルゼンチン。クラリネットとギターのデュオ。CDDBのジャンルはフォークになってた。
・ミュージックマガジンの500枚
本。買ったことあるのを数えてみたら、42枚だった。今も持ってるのはもっと少ない。ウチのiTunesには493アルバムが登録されてるのだが、この500枚と交換すれば幸せになれるだろうか。
こういう人のこういうアルバム。学がありそうな音。
細野さんが歌う『サヨナラ、はらいそ』を一番楽しみにしてたんだが、途中で巻き舌気味の男臭い声が絡んできて、なんだこりゃと思ったら半野喜弘本人でした。自分の曲に自分の歌が一番マッチング悪い気が。
日本人のボーカルって身近な分、こっち側の解像度が高くなるっていうか、欠点もわかりやすいのが難点。邦楽は「音はいいけどボーカルがなー」と思っちゃうことが多い。中納良恵と湯川潮音は素直に楽しめた。そんなこんなで『Lido』の方が好きだなと思った。
でもってAudioscrobblerでT. Rex再生回数が世界一のウマコさんから音楽のが回ってきた。もうボケられないので、普通にシクリッドの話をします。
●Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
・27GB
●Song playing right now (今聞いている曲)
・タトゥー『All The Things She Said』
iTunesのシャッフル再生でかかった。あたしゃ今でも好きですよ。
●The last CD I bought (最後に買ったCD)
・レイ・ハラカミ『Lust』
昨日買った。かわよいです。『終わりの季節』のカバーもステキ。
●Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
・ミカド『Parhasard』
・ドゥルッティ・コラム『Sketch for Summer』
・ベン・ワット『North Marine Drive』
・ロバート・ワイアット『At Last I Am Free』
・坂本龍一『Front Line』
20代の鬱気分、死に際に微笑んでるような、みんな以外の歌5曲。っていうかニューウェイブ。
●Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
うーん。いろいろ考えたけど、これはパスで。いや、パスしない方向で。
スライ&ロビー『Rhythm Killer』聴いてた。'87年の作品。スライ&ロビーはレゲエのリズム隊だけど、このCDは基本的にファンク。Pファンクのメンバーが参加して、1曲目はオハイオ・プレイヤーズのカバー。凄く突飛なことはやってないと思うんだけど、他に聞いたことない感じがする。何遍聴いてもいい。ストリングスがえらいかっこいいです。アナログでいうところのA面3曲ノンストップの流れも気持ちいい。
CDのこと書くときに固有名詞並べたりすると、音楽詳しくない人から見たら俺は凄い詳しくて聞き込んでるみたいに見えることもあんのかもなーと思ったりするんだけど、実際に音楽詳しい人は「ああ、このノーマルってとこの人はあんまり知らないんだな」と思ってるはずで。
こういうのは、どのジャンルでもあると思う。知ってるような顔してたら、実際「知ってる人」として認知される。その人より知らない人が一定いるんだから。わかったようなこと言う人は、内容より先に、その身振りでもって強いと思う。
だいたい既に知ってる話を聞いたって仕方ないんで、興味持つのは自分の知らないことを話す人になる。自分は知らないんだから、その人がホントに知ってるのか査定できない。だから振る舞いでもって判断することになる。この人は知ってそうに“見える”な、と。知ってるフリがうまい人の方が目に付きやすい。
で、しばらく話を聞いてるうちに追いついたり追い越したりすることがあって、ああ、この人はわかったようなこと言ってただけなのかとわかったりする。リスペクトしてたのに、みっともなく見えるようになったりする。
だもんで、わかったようなこと書かないようにびくびくしてるとこはあるんだけど、するときはしちゃうし、した方がいいこともあるんだよなあ。
関係ない話ついでに、アマゾンのレビューが役に立つ場合があって、自分のサイトになんか書くより、こういうとこに書いた方が有意義かもなーと思ったりする。例えば上のジャケ写をクリックすれば、俺よりちゃんとした紹介が読めて、試聴もできて、購入までできて、アフィリエイトだからあなたも私も幸せになれてしかも地球にも優しいんだね。まあ、アマゾンに個人的なこととか読解とかはダメだから、解説とお買い物ガイド的なレビューに限られるけど。あと、面白い話があれば2ちゃんに書けばいいじゃんってのもあって、これも内容限られるけども。サイト持ちは引きこもりか、しみったれかもしれんなーと思うことがある。俺なんか、はてなのキーワード機能をフリーライドしてるしな。
iTMSが日本でも始まってめでたしではあるのだけど、曲数少ねー! 懐メロとアニソンはアルバム単位より曲単位で買いたいからiTMSが便利だと思ったんだが……。まー曲は日々増えてるようなのでがんがってほしい。記念ってことで、CCCDだからパスした星井七瀬『恋愛15シミュレーション』買ってみた。やっぱり変な曲だ。
リンクは基本的にiTMSへのもの。
■買ってない
・拍手も150円
・うぱうぱちんちん うぱうぱちん
・なんクリ
■買った
・Madness『Sweetest Girl』
スクリッティ・ポリッティのカバー。原曲のキーボードはロバート・ワイアット。
・Koko Taylor『Wang Dang Doodle』
昔コンピで聴いて気に入った曲。オリジナルはハウリン・ウルフだそうな。
あとm-floとクレイジーケンバンドを1曲ずつ。
UAがCMで歌ってる『A Felicidade』が欲しいのだがリリースされてないそうだ。そもそもUAはiTMSにないのだが。→アストラッド・ジルベルトのバージョン
2枚組サントラ。1枚目はライナーによると「独立した音楽として楽しめるように」短すぎる曲を伸ばしたり編集したものだそうだ。伸ばしても2分前後の曲が多い。
2枚目が本来のサントラらしい。細野さんの曲以外に、劇中で使われた園まりの『逢いたくて逢いたくて』とか筒井康隆によるナレーションとかも入ってる。半端に雑多な感じ。
あたしゃ細野さんの新譜として買ったんで、1枚目がこういうかたちで分離してるのはありがたい。
アンビエント/エレクトロニカっぽい感じで、細野さんがサントラやったらこんなんだろうなあっていう範囲内だけど、アコースティックな音の入れ方はちょっと新鮮。
ついでに買った、ハリーとマック『Road to Lousiana』。細野さんと久保田麻琴のユニット。'99年発売。
俺は音楽の聴き始めがYMOだったもんで、ロックの素養がなくてバンドサウンドが苦手だったりする。だからこれは好みじゃないかなーとパスしたものの、'00年の『Tin Pan』が良いんで気になってた。
買ってみれば好みじゃないもなにも1曲目からめちゃめちゃかっこいい。なにせロックの素養がないもんで、こういうのなんて言うのか知らんが、スワンプ? 違う? お馴染みの『Choo-Chooガタゴト』と『Pom Pom 蒸気』もやってる。
渋谷に出て諸星大二郎『諸怪志異(四) 燕見鬼 』を買った。
こないだから諸星大二郎読み返してたが、このシリーズと『海神記』は読んでなかった。新刊も出たし今日は1巻から読み直すぞと思ってたのにネット見てたらいつの間にか寝る時間になってしまったのでマカロニサラダをつまみに焼酎を飲みながら今これ書いてる。
諸星大二郎読み返してたあいだ、平行して読んでた橋本治の本に古事記のことが書いてあったんで、なんか興味持って最近は神道関係の入門書読んでる。
神道と言えば「多神教の日本は一神教の国に比べて懐が深い」みたいな言い方が最近あるが、たいそうキモい。だいたい他国に対する優位性を自慢する行為自体、懐が狭いっていうかケツのアナが小さいと思う。
渋谷行った目的のひとつはTiger買うことだったが、よく考えたらアップルストア渋谷の場所を知らなかったんでまあいいやと思ってタワレコ行っていろいろ試聴。
ジェルバ・ブエナは1st.同様面白いと思うけど音のみっちり感が重いのでパス。立花ハジメ『H』、『Hm』、『テッキーくんとキップルちゃん』のリイシューが出てたけど貧乏なのでパス。ツジコノリコの声はエロいなあと思ったけど貧乏なのでパス。ブラジル方面ではTribalistas(マリーザ・モンチ、カルリーニョス・ブラウン、アルナルド・アンテュネス)関係者らしい知らない人のCDが出てて、ドメニコとカシンも参加してるとかで欲しかったけど貧乏なのでパス。
っていうか、新譜を買うのは控えめにしようと思ってる。もう若くないんだからリアルタイム性っていうか同時代性っていうか、そういうの求めたところで、新しいものを「うおっ! これは新しい!」と興奮して吸収してる若いモンにおっさんはかなわないっていうか、スレててダメっていうか吸収力が落ちてるんで、おっさんはおっさんなりの楽しみを見つけないとな、って思うわけで。
ここ何年か、知ってるものはもう知ってるんだから買ってもしょうがないと思って、知らないもの優先でCD買ってた。知らない音楽つってもショップの売り文句読んで試聴して買うから大きなハズレはないんだけど、買ってしばらく経つと自分の持ってるCDの正体がわからなくなる。わかんなくても聴いて良ければいいんではあるが、買ったときはショップの売り文句がインストラクションというかガイドというかフックになって試聴してピンと来るわけだけど、インストラクションを失った状態で音だけ聴いてもピンと来なかったりする。しかもワールド系だと曲名もCDタイトルも、場合によっちゃアーチスト名も読めなかったりするんで余計フックがない。手元にあるCDがわけわかんない。こういう買い方もいい加減にしようと思う。
そのわけわかんないCDの中にDona Edith Do Prato『Vozes Da Ourificacao』
がある。聴くたび好きになってく。カエターノのCDに参加したベテラン歌手らしく、このCDでは逆にカエターノが参加してる。で、どうもこれはサンバらしい。
ブラジル音楽をよく知らない人間にとっては、ブラジルといえばボサノバで、俺も最初に買ったのはベタに『Getz/Gilberto』だったりする。ボサノバはオシャレでアンニュイで都会的。一方、サンバは脳天気にアッパーで単純。浮かぶイメージはサンバ・カーニバル(しかも浅草)と出町柳輸入食品のCM。家で聴いて楽しむ感じじゃない。疲れそう。けども、実は俺が好きなのはサンバかもしれないと思えてきた。
つーことで、サンバと言えばまずこれを聴け、ってことになってるらしき『素晴らしきサンバの仲間たち』を買ってきた。あー、これだ。やっぱり好きだ。サンバは上げ上げと思ってたが哀愁がある。キューバなんかの泣きの哀愁は苦手だけど、サンバの明るい中にあるじんわり感はなんなんすかね。サウダージ? アルバムの最後を締める曲っぽい終末感みたいのがある。全曲ラスト曲っていうのはちょっとどうかと思ったりもするが。ともあれ、これは十分聴いて楽しめる音楽だ。カーニバルで勝手にイメージしてた味のない音楽とは全然違う。
これ、新星堂のオーマガトキから出てんだけど、懐かしいっていうか嬉しいっていうか。大阪のすみっちょに住んでた頃、近所で買える輸入盤は新星堂が入れてるベルギーのニューウェイブレーベル、クレプスキュール(と、チェリー・レッド、コンパクト・オーガニゼーション)くらいだった。レコードは輸入のまんまでジャケがへにゃへにゃで盤は変に分厚かったりしたが、日本で付けた帯には細野さんとか鈴木慶一の推薦文が付いてた。「細野さんが褒めてるんなら」と思ってミカドとかアンテナとか買ってた。クレプスキュールの意味は「夕方」で、「夕暮れ時=逢魔が時」ってことで、派生・発展して新星堂のオリジナルレーベル、オーマガトキができた(はず)。ジューサもオーマガトキだし、頑張ってるなあ、今も俺らの味方だなあと思う。
Don't trust over なんちゃら
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■石川雅之『もやしもん』1巻買った。「貧弱な坊や」と呼ばれる主人公が綴る郷土色豊かなヒューマンドラマみたいなタイトルだが、実際は現代東京の農大物語。正直、このタイトルはよろしくない気がする。主人公は菌が見える特殊能力を持つ。
カメ水槽の濾過で硝化菌、掌蹠膿疱症がらみで腸内細菌のことちょっと調べたんで、菌には親近感がある。1巻の方が専門的で面白い。2巻はキャンパスライフに寄ってるんでノリきれない部分もある。こないだ西川魯介『野蛮の園』3巻読んだときも思ったが、学生生活って内輪ネタだし、大学とかだと変な人間いたって当たり前だし、若さゆえのあれこれをあんまり肯定されてもなー、みたいな。
■気が付いたら湯川潮音を一番聴いてる。
最初聴いたとき、実家の自分の部屋に連れ戻される感じがした。実家にいた頃、つまり若い頃にはなんか、もの寂しさがあった。年食ってからだって寂しいこともあるし不安もあるっていうか、若いときより具体的で深刻な不安があったりする。解決した問題もあるが、新たな問題もある。正味、中年の俺様が抱える行き詰まりは若者の自意識過剰に発するそれを遙かに凌駕する最強に強まったどこに出しても恥ずかしくない醸し具合のぐちゃぐちゃどろどろであると胸を張って言える。だけどなぜか、もの寂しさを感じることはなくなった。
『逆上がりの国』最初の曲、『3:15』を聴いたとき、忘れてたもの寂しさが、わーっと蘇ってきた。かつて自分がいた場所に帰ってきた。まあ、そこに帰るのはいいことじゃないかもしれんけども。
詞の意味はよくわからんのだが、声がそっちに引っ張り込む。バックはストレートな、いわゆる良質なポップなのがちょいと面白みにかけ不満ではある。アート・リンゼイのプロデュースは合うと思うんだけど、無理な望みだろうなあ。
■スタ☆メン面白いな。
■トピックごとにエントリー分けるのやめたら書くのが楽になった。

■湯川潮音の新しいシングル、『蝋燭を灯して』をiTMSで買った。邦楽高いけど、パケなしDRMありの圧縮音源でよければ半額で買えるようになったのはありがたし。
それはいいが、これ、凄い普通な感じなんですけど。2曲目はわりといいが、3曲目はちょっとひどいような……。
クレジット見ると作詞は全曲本人。作曲は、1曲目がジェームス・イハ+本人、2曲目は本人、3曲目は黒沢健一とある。知らんのでコンピューターに訊いてみたら、スマパンの人とLRの人だった。はー。どっちも聴いたことないっていうか興味ないっていうか。喜ぶ人は喜ぶんですかのう。『緑のアーチ / 裸の王様』(→iTMS)は良かったんだけどな。
■UAの『A Felicidade』がCDに入ったこれ。アナザー・ベスト・アルバムだって。買おうかなー。高いなー。

よーく見ると左右まん中、上から1/4あたりに顔が浮かんでまして。これはこの現場で事故死した作業員とかじゃなくて俺なんだけどね。車のガラス越しに撮ったから写り込んでる。レタッチで暗部を持ち上げると凄え怖い。俺、こわー。
■UA、結局買った。面白いことしてそうだから興味あったけど、ちゃんと聴くのは初めて。
思ったよりJポップだなーと思った。で、最初の印象はあんまり良くなかったんだけど、2回目からは楽しんで聴けるようになった。
目当ての『A Felicidade』はCMだとアカペラでストレートに歌ってる印象があったんだけど、半野喜弘のバックでくねくね歌ってる。これはこれでかなり面白いっす。あと、『トンネルぬけて』って曲がいい。原曲はボ・ガンボスだそうな。テイ・トウワの『Last century modern』はボーカルがUAに変わっただけで、だからどうなんだ、って感じ。
■井上雄彦『リアル』5巻を買ったが、前の巻から読み返さないとわけわからんし、今忙しいので置いてある。そのくせなぜかSABE『地獄組の女』を全巻読み返してしまった。

■細野さん『パラダイス・ビュー』、坂本龍一『エスペラント』を中古購入。どっちも'85年発売。
『パラダイス・ビュー』は同名の映画のサントラ。戸川純と細野さんと小池玉緒が出演してた。舞台は沖縄だけど、沖縄風の曲は少なくて、ガムランとかもっとプリミティブなエスノ風。BGMのせいもあって暑苦しい感じだったことだけ覚えてる。この映画、また観てみたいな。でも、つまんないかもな。
『エスペラント』もエスノ風味。ミュージシャンは本人とYAS-KAZ、アート・リンゼイのみ。『Adelic Penguins』かっこいい。
いやまあ、新譜追わないからって懐メロ追ってるわけじゃないですけども。っていうか、舌の根も乾かぬうちに新譜も買ってたりするけど。
■近所で売ってなかったからアマゾンで頼んだ私屋カヲル『こどものじかん』1巻が届いた。
素晴らしいっす。本物のロリコンマンガ。シリアスな内容で、きゃあきゃあ喜ぶ種類のものじゃない。だから変にこなれた「ロリ」って言葉は使いたくないんだけども。ああ、「ロリータもの」と言えばいいのか。
大人と子どもじゃ壁があるじゃないすか。年が違って生きてる世界が違う。主人公は先生で、ヒロインは生徒で、立場が違う。保護する、される、固定された関係。まず、その壁がちゃんとある。
そんで、違うからこそ惹かれる部分があって、壁を越えかねない危険性が生まれる。
「ロリだけじゃなくシリアスな部分もあるからいい作品」じゃなくて、シリアスな部分でホントのロリをやってるからいい作品なんであって。
実際のところ主人公は壁を越えてなくて、ロリじゃないんだけど、今後どうなるんだろう。読者の方はあらかじめヒロインに誘惑されてるっていうか、マンガのジャンルがあらかじめロリなんだから、別に主人公が最後までロリにならなくてもかまわないわけだが。
■帯ひろ志『やわらか忍法SOS』3巻も売ってないから頼んだ。こっちはもう、素晴らしくバカバカしい。急展開の最終話で完結。
■ついでにCD。ノルデスチ・アトミコ Vol.1。久保田麻琴がプロデュースしたブラジル北東部のコンピ。出たときから気になってたけどパスしてて、ミュージック・マガジンの年間ベスト、ラテン部門に選ばれてたから、やっぱり買った。
こういうの聴いてピンと来ないのは修行が足らんからなんだろうなあ。わりとたっぷりめの解説が付いてるが、予備知識ないから読んでもよくわからん。
■風邪が治らん。この3日、ろくに仕事してない。実家帰るのやめたのに、なんのこっちゃわからん。つーか、なおさら帰れんかったが。
■iTMSのニュースレターで紹介してたBound for Glory(→iTMS)、早速買った。細野さんも参加してるニューオリンズチャリティー。
■湯川潮音のメジャーデビューアルバムが出てた(→iTMS)。シングルで先に出てた曲は“アルバムミックス”になってる。こないだのシングルはちょっと好かん感じだったけど、アレンジ統一されて良くなってんだろうなあ。この機にちゃんとCD買う手もあるが、旧譜が気になってるんでお金はそっちに回すとして、新曲のみ飛び飛びで買った。
映画『リンダリンダリンダ』のサントラで湯川潮音が『風来坊』歌ってんだけど、バラ売りしてくんないかなあ。
■Arto Lindsayで検索かけて出てきた曲も買った。テイ・トウワ『Flash』の中の曲(→iTMS)。もうひとつはジプシー音楽のリミックスらしきコンピの1曲(→iTMS)。
■あと大場久美子『スプリング・サンバ』(→iTMS)。
■アマゾンにないからタワレコにリンク。って、今気付いたが3800円もするのか!? 2枚組でもない国内盤だから、こんな変な値段だとは思わなかった。ほかのと一緒にレジ持ってって、なんか高いなとは思ってたんだけど。
中身は大変に良かった。酒焼けしてそうなサングラスのおっさんがサンバの巨人なんだそうで、さぞかし土臭い音なんだろうと思いきや、メロウで優雅。うっとり身悶えしそうに心地いい。って言うと誤解されそうな感じだけど、どう言えばいいのかわからない。なんの影響を受けて、どんな経緯でこんな音になってるのか、そもそもよくわからん。
それにしても、テクノやらロックやらR&Bやらから遠すぎる。歌謡曲でもない。もちろんMPBなんだが、それをナシにして既知の音楽で近いものっていうと、形態的には小学校の音楽で歌わされたやつが一番近いんじゃないか? なんで俺はこんなの聴いてるんだ。
『Ensaboa』って曲はマリーザ・モンチのCDで聴いたことがあった。アート・リンゼイのプロデュースで、坂本龍一とジョン・ゾーンが参加してる。あらためて聴くと、こっちの音の方がやっぱり馴染みがある。ロックやらなんやらに近い。面白いこともやってる。けど、オリジナルより良くなってるわけじゃないんだよな。単純にどっちがいいって問題じゃないけども。
何かを一定の間隔で叩いて音を出すと、なんだか気持ちがいい。もっと音を足せば、もっと気持ちよくなる。そうやって複雑な音楽ができてったとして。けども形態が確立しちゃうと、その形態のマネのマネとかなっていくうちに、もともとの「なんだか気持ちいい」から外れていくこともある。新しいとか、かっこいいとかも、気持ちいいには邪魔かもしれない。情報として身に付けてきた「こういうのが気持ちいいんだ」に合致する音を聞けば、「気持ちいい」という出力を返すようになってたりするが、それはよく見るまえから、お花がキレイとか、虫がキモいとか、むしろかっこいいとか反射的に返すのと同じようなことで。
なんかアレだな。最近、痛いことばっか書いてるな。まあいいや。そういうことを改めて思ったりしたと。新しいのもかっこいいのも好きだけど、この気持ちよさに勝てるのはなかなかないなと。
■タナカカツキのタナカタナ夫DVD
キレイな金魚のパケだけど、たなびく曲線はフンだという……。
なんか涅槃げですな。空飛ぶ子供の映像なんて、向こう側の世界からこぼれてきちゃったような、向こうに呼ばれてるような。夢見てるのと起きてるのの間のような。ディック風に言うと入眠時幻覚みたいな。パノラマの作品なんかも、視線が凄く遠くにある感じがする。死んじゃってる人の視点。
■コンゴトロニクス2
DVD付きCD。親指ピアノ(こういうの)を電気増幅して奇っ怪な音に。遠くまで音が届くようにアンプに繋いだそうで、もとの玄妙な響きはなくなってる。曲によってはミニマルテクノみたいにも聞こえる。ボーカルもなんだか割れててマーク・スチュワートみたい。前のコンゴトロニクスは1バンドで1枚で、面白いけど聴き通すのしんどいかもなーとパスしたけど、2はオムニバスで楽しい。
DVDがですね。生というか、映像的にあんまり凝ってなくて、現地の状況そのままなんですね。いわゆるミュージックビデオとあまりに違うんで軽くショックだった。
日本人は多分、世界一小綺麗だと思う。特に女の子。それはチェック項目を満たさないと後ろ指さされるってことでもあって、あんまり良くないと思うんですよ。「エコ」っていう名目ができるまで過剰包装がやめられなかったこととか、やたら完成度ばっかりを問題にするのとかも関係してて。
そんな小綺麗を嫌う俺が見ても、小汚いのな。軽くショックなほどに。美人ダンサーもいるんだけど、あなたが頭に付けてるひらひらした飾りは、カセットテープちゃいますの?とか。なんかお腹にデコボコがある人がいて、腹筋にしては妙だし、病気ちゃいますのん?とか。パーカッションの台がビールケースだったり、それ以前にビンが楽器だったりもするし。それで慌ててホワイトバンド買いに行くとか、そういうことは全然なくて、まー正味、珍しいんですよ。いろいろと。
テレビとか映画とかも含めて、映像見るのめんどくさくてあんまり好きじゃないんだけど、やっぱ見なきゃダメだなーと思った。
・Sinatra and Jobim
フランク・シナトラとジョビン。間奏で一服するのがダンディー。
・Astrud Gilberto - The Girl From Ipanema [1964]
お馴染み『イパネマの娘』。出だしがおもろい(だけ)。
・Águas de Março
ジョビン、シコ・ブアルキ、カエターノで『三月の水』。
・Os Mutantes & Gilberto Gil
こんな大編成なのか。ジルベルト・ジルかっこいい。ムタンチスはルックスが幸せそうだな。特に髪型。
・Chico Science & Nacao Zumbi - Maracatu Atomico
シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビ。土方巽が一枚噛んでるような……。
・Daniela Mercury no polêmico vídeo da camisinha
ダニエラ・メルクリ。コンドームを付けよう? こんなのあった。元記事が見れないが、避妊の是非で揉めてたんだろうか。
・just a little birthday video for marina
セウ・ジョルジの検索で出てきた。セウ・ジョルジは役者でもあり、映画『シティ・オブ・ゴッド』の「色男・マネ」。ブラジル風ファンク、ファンキの人。最新作はなぜかデビッド・ボウィのカバー集。
・A Sua - Marisa Monte (live)
マリーザ・モンチ。照明がきれい。
・Morelenbaum2 Sakamoto - CORACAO VAGABUNDO (Live)
ジャキス・モレレンバウム+パウラ・モレレンバウム+坂本龍一のユニット。モレレン2は複数上がってた。
・Arto Lindsay + Peter Scherer - It's Gonna Rain (Live at NYC)
MPBじゃないがモレレン2と同じ方がアップしてたアンビシャス・ラバーズ。
■立ち読みした週刊アスキーに、コーネリアスのヤン富田ミックスがiTMSで限定販売とか書いてあった。あった。買った。iTMSで特に宣伝されてないし、検索しても盛り上がってる様子はないが、ほんとに限定なのかな。どっちでもいいんだけど。
■中古で『コマソン黄金時代 懐かしのTV-CM大全集(1962〜1973)』ってCD買った。『見えすぎちゃって困るのオ〜』が入ってる。植木等の「なんであるアイデアル」とか巨泉の「はっぱふみふみ」とかセリフだし。コマソンじゃないし。5秒とかだし。
今も売ってるのかアマゾンで検索したら、中古が1万円とかだった。これ。俺は1200円で買ったよ。アマゾンの中古は強気なのが多いから、これが相場かどうかは知らんが。
■ボサノバは同じ曲をいろんな人がやってる(この時代はほかのジャンルもそうだけど。スタンダード・ナンバーがある)。作曲家は先生で、歌手はスターで、今の「アーチスト」よりも一般人との格の差は大きかったんじゃないかと思うが、名曲は共有財産みたいな感じもあるように思う。サンバは共同体の音楽みたいだし、最近のMPBでも古い曲のカバーがあったりする。みんなで楽しむ分には、必ずしも新曲でなくていい。
一方、今は、っていうか俺が自分が楽器できなくて、歌も音痴だからそう思うだけかもしれんが、身近に音楽がない感じがする。古い映画見ると、意外なとこで意外なかたちで歌が出てくる。意外に思うのは、みんながいる場で歌うことがなくなってるから。
今は「音楽=CDを出すか買うか」みたいな。「みんなのうた」じゃなくて「俺の歌」。俺の主張を聞け、俺の世界を知れ、みたいな。それか逆にマーケティングもりもりみたいな。カラオケとクラブはあるけど、フィジカルな発散の意味が強い気がする。軍歌とか闘争歌とかとはだいぶ違う。そこいらで踊る習慣もない。かろうじて盆踊りとか祭があるくらい。こんなふうに想像上の昔を今よりいいものとして対置するのは、ありがちでヤバいけども。
ブラジル音楽に首突っ込んじゃったから、どうせなら「ちょっと詳しい」くらいまで行こうと思って、さらにCD買ったり本読んだりしてるんだけども、ポルトガル語がわからないのが大きな壁で。英語だってわからんが、そこそこ聞き慣れてはいる。ポル語は曲名の意味がわからん以前に読めない。発音できない。仮に多少わかるようになったところで、ブラジルの歌はよその共同体の歌であって、俺らの歌じゃない。
で、俺らの歌ってなんかあるかと考えると、アニソンとかしかないんじゃないか。好きな曲ならいくつも挙げられるが、好きな歌となると、細野さんのファーストと一時期のムーンライダーズくらいしか浮かばない。ものごころ付いた頃には歌謡曲も微妙なことになってたし。とか思って、CM集もわりと真面目に買ったんだけども……。
そんなこんなで大工哲弘はやっぱいいなと思ったりした。